その年の5月18日の朝。
空は綺麗に晴れ渡り、浜辺のすぐ近くにあるにもかかわらず、この別荘に流れ込んでくる薫風は爽やかで、キラに優しく朝を告げてくる。
「おはようございます。キラ。」
「う~~ん・・・」
眠い目をこすれば、瞼の向こうでいつも朝を告げてくれるラクスが微笑んでくれている。
「あらあら。今日はこんなに清々しいのに、まだ眠いのですか?お仕事、遅くまでかかられたのでしょうか。」
少し曇り顔になった彼女に、キラは慌てて飛び起きて、顔を横に振る。
「ううん、違う違う!むしろ、安心できるから、かな。なんかこのままもう少しいたいな~なんて。」
ちょっと照れ臭そうに頭を掻く彼に、ラクスは自然と笑みが零れる。
昨年の今頃は、ファウンデーション、いや、アコード達との戦争の真っただ中だったのだ。それまでキラはコンパスの戦術部隊隊長として、前線に立つ傍ら、兵器の開発も進めるという生活だった。まともに私邸に帰宅できるのは1か月に一日程度。しかもデスクに座ったまま仮眠をとる程度だったのだ。それを見てきた彼女としては、彼がこうして安心した、どこか幼い無防備な寝顔を見せてくれることが、余程嬉しい。
「さぁさ、朝食にしましょう。もう準備できておりますので、お顔を洗ってきてくださいな。」
「うん。」
何気ない日常。何気ないいつもと同じ会話。
享受していると「当たり前」と思ってしまうが、この戦乱の続く世にあって、これがどれほど宝物のように愛おしいことなのか、二人には十分に分かっている。
テーブルにはすでに人数分のカップとハムエッグ、サラダが並んでいる。母のカリダは父のためにコーヒーを注いでいる。
「キラは今朝は何になさいますか?」
「ありがとう。僕は紅茶かな。」
「はい♪」
そう言ってカリダの隣でティーポットに茶葉を入れ、お湯を注ぐラクス。
ニコニコと顔を見合わせ笑い合う母と彼女を見て、キラはふと父のハルマの方を見れば、視線に気づいたらしい父が新聞から顔を上げ、口元をほころばせる。
当たり前の穏やかな一日の始まり。
ずっと望んでいた穏やかな世界。
今日も一日、続きますように・・・
そう願いつつ、キラが焼きたての香ばしいトーストを齧った次の瞬間、穏やかな空気を切り裂く大声がヤマト家に鳴り響いた。
―――続きはこちらから。
***
毎年恒例、この日がやってきました!
「キラ&カガリ、お誕生日おめでとう!!♥♥🎊\(*´▽`*)」

双子フリークとしては、この日のお祝いは欠かせません♪
最初種にハマった時、かもしたは双子からハマりましたもので。
既にOPでキラはラクスと、カガリはアスランと浅からぬ運命になるんだろうな、というのはわかっておりましたが、この二人の「お互い口にしなくても、深いところで繋がっている、シンパシー」みたいなのが尊くって✨
キラが苦しい時はカガリが「よしよし。大丈夫だから」ってしてくれて。
カガリが苦しい時は、キラが発破をかけてくれて(特に運命。キラの、カガリへの苦言はともかく、カガリを置いてザフトに戻っていたアスランにマジ切れしてセイバーだるまさんにしたのを見たら、どんだけ片割れを大事にしているんだ!と思わずにいられませんでした)。
今回の劇場版の舞台挨拶で、監督が「カガリは本能で、出会った時からキラを肉親だと感じている」という発言がありましたが(※昨年の「双子誕生日記念上映会」にて)、どんなにラクスがアコードであろうと、二人の間には説明できない”何か”があるのが、双子ちゃんの魅力だと思ってます。
今後の種シリーズがどう動いていくのかわかりませんが、今のところ「ZERO」の発表は有りましたけど、劇場版前の時間軸なので、その後は無いのかな~
でも「ZERO」で双子が外でお茶会しているシーンがありましたので、あそこでカガリが「コンパス創設」の話をして、キラが協力してくれる・・・と予想。劇場版では双子の会話が全くなかったので、会話しているだけでも嬉しい(*^-^*)
出来たら双子それぞれが、世界ではなく個人としての幸せを手にするところまで、見てみたいんですけどね。
二人の幸せを願いつつ、二人を前にゆっくりお祝いケーキでも一緒に食べますわw